元ニューヨーク駐在サラリーマンのブログ

NY時代の経験や最近のアメリカについて感じたことを書いていきます

国際情勢が絡む地方選挙

今年の秋(ってもう目前ですが・・・)にニューヨーク州知事選が行われます。

 

立候補を表明しているのは、現職で民主党のアンドリュー・クオモ知事と、私の住むウェストチェスター郡の郡長?であるロブ・アストリーノの二人です。

 

ローカルニュース等を見ている限りですが、選挙戦はアメリカらしく、自らの政策よりも、相手の揚げ足取りに熱心な感じで進んでいます。

 

そんな中、クオモ知事がイスラエル・ツアーを実施したことが賛否両論を呼んでいます。

 

テレビで見た限りなので、詳細は分かりませんが、ニューヨーク州に多く住むといわれているユダヤ系の人々の歓心を買うことが目的であることは想像に難くありません。

(慰安婦像や日本海呼称問題で韓国系住民におもねる地方議員がいることと同じようなレベルの話です)

 

こうした話は、通常、好意的なトーンで報道されている印象でしたが、今回は様子が違うようです。報道の中では彼の行動に批判的なコメントを述べる関係者のインタビューがしっかりと載せられていました。

 

想像するに、クオモ知事としては最近明らかになったスキャンダルを吹っ飛ばす策としてイスラエルに赴いたのでしょうが、思わぬ展開にショックを受けているのではないかと思います。

(もちろん、アメリカは多民族国家ですから、イスラエルに批判的なアラブ系住民も一定数いますが、彼らの声は無視されるのが常でした。今回はだいぶ雰囲気が違います。)

 

最近のイスラエルのガザ地区侵攻に対するアメリカの雰囲気が反映されているようでもあり、興味深いなと思った次第です。