駅ナカ広告に見るアメリカ社会
夏になるようでなりきらない日々が続いています。
それどころか、6月に入ってから肌寒い日が続いており、最低気温は10℃を下回る日もあります。
さて、そもそも車社会のアメリカでは、一般的に電車や駅の広告媒体としての価値は高くないのではないかと思われます。
ただ、全米一の通勤鉄道網を誇る?ここニューヨークのターミナル駅では少し事情が違うのかもしれません。
私も使っているグランドセントラル駅では、構内各所に広告のポスターが貼られています。日本と違うなと思うのは、同じ会社や商品の広告が一定期間(1~2ヶ月程度?)掲載され、期間が終わると次のものに切り替わっています。
広告主は、マンハッタンを中心に展開する時計屋さんであったり、メディアであったり、証券会社であったり多種多様な感じです。
ちなみに、今掲載されているのは、日本人にもおなじみのティファニーです。
リングを贈る人生のタイミングを切り取ったつくりの数種類のポスターがそこかしこに貼られています。
アメリカ(というかニューヨーク)らしいなと思うのは、その中に男性カップルのものがあることです。男女ほどには分りやすく表現されていませんが、アパート前の階段に佇む二人の男性がごく自然に指先を絡ませ、大切な瞬間を切り取ったつくりになっています。
いまどきの米国企業はマーケティング上の要請もあってLGBT(レズ・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)への理解を示すことが当たり前であり、この広告もその一環なのかなあと思われます。
いずれにせよ、アメリカ(というかニューヨーク)っぽい広告だなあと思った次第です。