地獄の沙汰も金しだい?
先日、近所にある空港より飛び立った小型飛行機が離陸直後に墜落し、パイロットが死亡するという痛ましい事故がありました。
操縦していたパイロットが、ロックフェラー一族ということもあり、数日間ローカルニュースを賑わしていました。それによると、パイロットは65歳の医師で、99歳の父親の誕生日祝いのため、ニューヨークに来ており、自宅のあるメーン州へ帰る際の悲劇ということでした。
65歳の息子が99歳の父親の誕生日を祝った後に起きた事故で、何ともいたたまれない気持ちになりましたが、それ以外にも感じるものがありました。それは、寿命の長さと裕福さの関連性です。
この話に出てくる99歳という年齢がアメリカにおいてどれほど希少ばのかは分かりませんが、やはり裕福さと寿命の長さの関係を強く感じざるを得ませんでした。
一般的なアメリカ人は、高額な医療費やそれを賄うための医療保険の保険料に苦労しています。また、近年では、長生きリスクから介護の需要も高く、介護用品や老人ホームのCMを良く目にします。
良くも悪くも自己責任のアメリカ社会では、長生きできるかどうかもお金次第の部分があるのは否めないのかもしれません。