元ニューヨーク駐在サラリーマンのブログ

NY時代の経験や最近のアメリカについて感じたことを書いていきます

反日の実態???

先日、ニューヨーク市のフラッシングという町でマッサージを受けた際、中国人の女性と話す機会がありました。

 

フラッシングのマッサージ屋の従業員は、中国から来たばかりの人が殆どで、ごくごく片言の英語しか理解しない人が多く、会話が成立することもあまりないのですが、彼女はきれいな英語を話していたためがそれなりに会話が弾みました。

 

私が日本人とわかると、自分は日本が大好きで、ここニューヨークでも、日本食レストラン(主にラーメン屋)に良く行き、日本の製品(お菓子??)を購入すると言っていました。また、チャンスがあれば日本に留学、もしくは旅行したいとも話をしていました。

 

もしかして、英語も堪能だし、日本のことが大好きといっているので、ネイティブ(中国系アメリカ人)ではないものの、香港や台湾あたりから移住してきたのかと思い、色々聞いてみると、上海近くの町出身で、中国で大学卒業後、地元企業で2年間ぐらい働き、更なるキャリアアップを目指して米国留学していたそうです。つまり、いまどきの中国の若者と同じ境遇で育っている若者です。学校で愛国教育を受け、毎日垂れ流されている’抗日ドラマ’を見て育っていたはずですが、必ずしも彼女の日本観への影響は限定的だったのかもしれません。

 

もちろん、彼女はいわゆるインテリ層なので、自国や他国のことも客観的に見れるような稀有な存在なのかもしれませんが、中国人全体(特に若者層)が「反日愛国」という訳でもないということを実感した出来事でした。

 

ちなみに、フラッシングは、ニューヨーク・メッツの本拠地であるシティ・フィールドやテニスのU.Sオープンの会場の東隣に位置する、クィーンズ区の町です。30年ぐらい前は日本人も多く住んでいたようですが、今では完全なチャイナタウン(一部韓国系もいるようですが、ハングルよりも圧倒的に漢字が優勢です)で、チェースやシティバンクといった米系の銀行がなければ、台湾か香港あたりと見間違うような町並みです。