診療科目に見るアメリカ社会
ここニューヨークでは邦人向けのフリーパーパーが多数発刊されており、日本人のよく集まる場所(スーパー、レストラン、病院)で配布されています。
フリーペーパーという性質上、多数の広告が掲載されています。広告主は様々ですが、主にレストラン、医者、弁護士等が多いようです。
医者の広告の中で日本ではほとんど目にすることがない足病科という診療科目を見かけます。何をするところかといえば、様々な足の痛みや巻き爪の処置等、足に関するよろず相談所といった風で、整形外科から発展した科目のようです。
広告のうたい文句に、「足に関する治療は日本と比べて10年以上進んでいる」なんていうものも見かけます。まあ、日本で見かけたことがない科目なので、そのとおりなのかもしれません。ちなみに、日本では一部の大病院で見かける程度のようです。
そもそも、なぜ足病科がアメリカで発達したのかなと考えてみましたが、考えられるのは、靴を脱がない生活をしているからかもしれません。
おそらくご存知のとおり、アメリカ人は家でも靴を脱ぎません。時折我が家にやってくるアメリカ人は、日本人の生活習慣に慣れている一部の人を除けば、そのまま土足で上がろうとします。脱いでくれ頼むと大抵の人は脱いでくれますが、露骨に嫌な顔をする人もいます。しかし、四六時中靴を履いていれば蒸れるし、水虫をはじめとする足の病気にもなりやすいのかもなんて思ってしまいます。
ちなみに、こちらの住む日本人は靴を脱いで生活している人が多いようです。ただ、片方がアメリカ人の夫婦の場合、ケース・バイ・ケースのようです。
ただ、最近の若いアメリカ人家庭では、家を汚さないために、靴を脱いで生活する人も増えているなんて話を聞いたことがありますので、少しずつ変わっていくのかもしれません。